・地域教育会議の目指すもの
地域と学校、行政が共に協力して子どもがいきいき育つまちを作ろうというものです。そして、おとなも楽しく学べるまち、ひいてはあらゆる人々が共に生きる地域社会をめざします。
・地域教育会議の誕生
1980年代、校内暴力で荒れる学校や少年事件が多発し、川崎でも深刻な事件が起き、教育の危機が指摘されました。
そこで川崎市では、市内の全小学校を会場に教育集会を開催。242か所、参加者延べ4万人から出された6500件の意見をもとに、地域からの教育改革を目指して「地域教育会議」が提案されました。平成2(1990)年に3中学校区で試行設置され、平成10(1998)年には51中学校区、7行政区すべてに設置されました。
・中学校区地域教育会議
中学校区における子どもの豊かな成長の支援や生涯学習の推進を担う組織として、51中学校区に設置されています。川崎市では、国が示す「地域学校協働本部」の役割も兼ねています。
・これからの地域教育会議
平成29年の法改正により、保護者や地域住民が学校運営に参画する仕組みである「学校運営協議会」(コミュニティー・スクール)の設置が努力義務化されました。また社会教育法の改正に伴い「地域学校協働活動」を推進するため「地域学校協働活動推進員」(※川崎市では、地域教育コーディネーターとして運用)が規定されました。この2つの法改正に伴い、全国的には学校運営協議会の立ち上げを進めています。
川崎市では、川崎独自の組織である地域教育会議を全中学校区に設置済みであったため、新たに立ち上げる学校運営協議会との棲み分けを模索していました。学校教育推進会議を学校運営協議会へ移行するなど、対応を進めています。また、学校運営協議会と地域学校協働本部を両輪として推進していくこととなり、地域教育会議を地域学校協働本部と位置づけ市内で順次体制を整えています。
金程中学校区においては、先行して中学校区での学校運営協議会を立ち上げていました。そのため校内を学校運営協議会(コミュニティー・スクール)、校外を地域学校協働本部(地域教育会議)と位置づけ、連携のため共通の地域教育コーディネーターを置き、先進的な取り組みを進めています。
・金程中学校区地域教育会議のこれから
金程中学校区地域教育会議では、これまで「あまやどりコンサート(のちの、ハートフルコンサート)」「親子うどん打ち」「防災講演会」「教育を語る集い」「子ども会議」「広報紙うぐいすだより」などの活動を展開してきました。
コロナ禍と新体制への移行時期が重なり、事業継承に様々な制約がある中ではありますが、必須事業である「ネットワーク会議」の開催(令和3年度)で活動を再開。当ホームページの開設で「うぐいすだより」を継承するなど、アフターコロナへ向けて準備を進めています。再び、学校と協働し、子どもたちと共に行事を開催できることを待ちわびています。